栗の栄養と健康効果

栗の基礎知識

日本では縄文時代から栗が主食だったということですから、古くから日本人の食文化に大きく関わっていたわけです。


栗はブナ科クリ属の木の一種で、各栽培品種の原種として山野に自生しているものは「シバグリ・柴栗」、「ヤマグリ・山栗」と呼ばれます。コレに対して栽培品種の栗はシバグリよりも果実が大粒になります。ちなみに原種のシバグリも一部では栽培されているようです。


栗の実は9月~10月頃に成熟し、自然にイガイガのある殻斗は裂開します。そして中から堅い果実(種子ではない)が3個程度出てきます。こうした果実は、一般的に「クリ・栗」、「クリノミ・栗の実」と呼ばれています。


栗の実はドングリとも似ていますが、ドングリもブナ科植物の果実であり、普通は栗とは区別されていますが、実はブナ科植物の果実の総称が「ドングリ」なのです。


また、栗独特の香りがありますが、この主成分はメチオナールといって、サツマイモの香りの主成分と同じなので、なる程と思うかもしれません。フラノンはイチゴやパイナップルに含まれているのと同じ成分です。


栗の分布ですが、日本、朝鮮半島南部が原産とされており、日本では北海道西南部、本州、四国、九州と広く分布しています。暖帯から温帯域への分布ということで、特に暖帯上部に多産することがあるので、これを「クリ帯」というそうです。