栗の栄養と健康効果

最近わかった栗の効能

栗はミネラル類も豊富で、特に現代人が不足しがちな、必要不可欠微量要素の亜鉛が豊富となっています。この亜鉛が不足してしまうと、味覚障害、生殖機能減退、肌荒れ、抜け毛などが起こるとされています。


更に最近わかったことなのですが、栗の渋皮にはポリフェノールの一種となる「タンニン・プロアントシアニジン」が多く含まれているのです。この物質は体の活性酸素を取り除く作用があります。


最近よく聞く活性酸素という単語ですが、「酸素」は必要でも、その酸素が老化や病気の原因にもなるということなのです。つまり体をサビさせてしまうのです。サビは酸化するということで、空気中の酸素が体内で活性酸素に変質します。


本来活性酸素は、体内に侵入した細菌、ウイルスなどから攻撃されないように白血球がつくりだす物質ですが、ひとつ細胞がサビると次々とまわりの細胞も酸化していくのです。細胞がサビると、内臓や皮膚、骨などあらゆる組織がダメージを受けます。最近では生活習慣病の90%は活性酸素が原因ということもわかってきています。


そこで栗の登場です。それは栗の渋皮に含まれるタンニンがポイントで、タンニンには強力な抗酸化作用があるのです。ただし、タンニンという成分は、体内での鉄の吸収率を下げるという作用もあるので、鉄が不足しがちな人の場合は、渋皮は取り除いて食べた方がいいということになるでしょう。